解剖・孫正義氏の「ガチョウ論」 「ソフトバンクG株価が低過ぎ」主張を信じてよいのか

元記事: https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2606/29/news034.html

要約

ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義氏は、株主総会において、同社の時価純資産(NAV)を74兆円と提示し、現在の市場価格が保有資産価値より低い水準にあるとして、企業価値の再評価を求めている。NAVは「保有株式価値から調整後純有利子負債を差し引いた正味の純資産」であり、SBGの投資会社としての本質的な価値を示す指標とされる。しかし筆者は、NAVが単なる出発点に過ぎず、資産価値が急激に崩れる際にレバレッジ(借入)の影響で目減りが増幅されるリスクや、「評価の不確実性」という弱点を指摘している。

主要ポイント

  • 孫正義氏は、SBGのNAVを74兆円と提示し、市場が企業価値を低く評価しているとして株価に不満を示した。
  • NAVは「保有株式価値 − 純有利子負債」で計算される純資産であり、投資会社としての本質的価値を示す指標とされる。
  • NAVの最大の弱点は、「いまの資産の時価」に基づいているため、AI相場の追い風が吹く間だけ輝きやすく、評価に不確実性が伴う点である。
  • 特に、借入(レバレッジ)がかかっている場合、資産価値の下落率以上にNAVが削られる「てこの原理」による増幅的なリスクを抱えている。

Summarized by S.I.V.A. - Node: Beta